夢を育てる少人数教育
神戸山手大学

夢を育てる少人数教育

神戸山手大は現代社会学部の総合社会学科、観光文化学科の2学科で約650人の学生が学んでおり、小規模大学ならではのきめ細かい指導、密度の高い学びが特長だ。学科内の異なるフィールドから自由に科目を組み合わせられるカリキュラムで複眼的な思考を身に付け、調査や実習など学外でのフィールドワークを通じて実践力を獲得することにより、社会に出て活躍できる人材を養成している。

「フィールド制」に強み

学びたい分野、自由に組み合わせ

幅広い視野で可能性広げる

神戸山手大独自の「フィールド制」は、やりたいことに合わせたカリキュラムを履修できる 神戸山手大が独自に設ける「フィールド制」。1、2年次は総合社会学科4フィールド、観光文化学科3フィールドの中から自分の適性、やりたいことに合わせたカリキュラムを組んで履修。3年次からは専門のフィールドを決めて学ぶことができ、大学に入ってからじっくり進路を考えることのできる教育システムだ。
総合社会学科には、実地調査などを通して現代社会の特徴を実践的に学ぶ「社会学・メディア」
▽心の動きに変化や影響を与える環境について科学的に分析する「心理学」
▽世界経済から身近なビジネスまでを学ぶ「経済・経営学」
▽住まいのデザインやインテリアコーディネートの知識とスキルを学ぶ「建築・インテリア」―の4フィールドがある。
観光文化学科には、国際社会や異文化を学び、文化や言語の違う人々をつなぐ力を鍛える「グローバルコミュニケーション」
▽歴史、宗教、民族、音楽など多様な視点から観光を考える「観光文化」
▽観光産業の知識や新たな価値を生む想像力、ビジネスマインドを学ぶ「観光ビジネス」―の3フィールドがある。

山手の学生にとって神戸の街全体が学びの場 1年次には各学科の異なるフィールドの入門科目のうち複数科目を選択し、2年次は各フィールドの専門科目を履修した上で、3年次のゼミを選ぶ。1年次に所属するゼミの教員が入学直後に学生とじっくり個別面談を行って、本人の興味や適性を把握し、履修を指導。興味がある分野ごとに履修モデルも用意されており、時間をかけて自分の進みたい道を考えることができる。
「フィールドを超えてさまざまな知識に触れることによって視野を広げ『マーケティングの知識を備えた建築家』や『心理学の素養を持った経営者』が巣立ってくれれば」と山本賢治学長は話す。

立地生かした実践型授業

企画、提案、運営の力養う

フィールドワーク

多彩なフィールドワークも特色の一つ。多可町の地元企業を訪問して調査 神戸山手大の特色の一つが、授業で学んだ知識が実社会でどのように応用できるのかを知る「フィールドワーク」のプログラムだ。キャンパス周辺に住宅街が広がり、元町や三宮、ハーバーランドといった都心部にも歩いていける距離にあるため、実践の場に恵まれている点も神戸山手ならではだ。
フィールドワークは、3年次から始まる専門分野ごとのゼミ活動の一環として、各ゼミで盛んに行われている。総合社会学科では世論や市場動向、社会事象などをとらえ、まとめることのできる能力を有する「社会調査士」の資格取得を学生に勧めており、その過程でもフィールドワークの技術を実地で学ぶ授業がいくつかある。さらに地域のプロモーションビデオやコミック形式のルポルタージュを作成し、ネットで公開することで、地域情報を発信する技術を身に付ける授業もある。

ウエルネスウオーキング「朝の森林浴散歩」の運営にも参加 学生が好きなテーマを考え、大学の審査に通れば資金の助成を受けて活動ができる「学生プロジェクト」にも毎年多くの応募がある。企業や行政、商店街に入り込んで1年かけて調査や協力活動を実施する。そうした調査の結果や経験を新1年生に向けて語る発表会も4月にある。
総合社会学科の行木敬准教授は「フィールドワーク経験は、自分の得意分野を見つけ出し、それを伸ばす機会になる」と話す。
観光文化学科の西村典芳教授のゼミは「ウエルネス・ウオーキング」がテーマ。半期15回の講義は大半をフィールドワークに費やす。ウエルネス・ウオーキングとは、まちを楽しみながら歩くことで心身の健康を目指す活動で、観光地では「ヘルスツーリズム」として商品化も進んでいる。
ゼミのフィールドワークでは、観光地での先進的な取り組みを見学に行く一方で、神戸ポートピアホテルで行っているウエルネス・ウオーキング「朝の森林浴散歩」の運営にも参加。自分で独自のウエルネス・ウオーキング企画も考える。
西村教授は「社会に出て求められる企画、立案、運営の力を、フィールドワークを通じて学ぶことができる」と話す。

2015年度の就職率93%

充実の就業体験、手厚い後押し…

社会に出て仕事に就く意識を1年次から浸透させるため、キャリアデザイン特講(総合社会学科)、キャリアガイダンス(観光文化学科)が授業に組み込まれている。2、3年次には就職活動に欠かせない試験対策を行い、就職活動本番に向け段階的に準備を進めていく。
1~3年次に受講できる「インターンシップ」は受け入れ先企業も充実している。事前学習した後、企業で実習を行い、授業の最後で体験について発表を行う。特に観光文化学科で中・長期のインターンシップが設けられており、受け入れ先の一つである中国のホテルにそのまま採用された学生もいるなど、履修者の内定率は高い
2015年度の卒業生からは、競争率の高い大手航空会社のキャビンアテンダントを2人輩出した。
「なるんだ、なれるんだ、という学生の気持ちを後押しするのが私たちの役割」とキャリアセンター長も務める観光文化学科の西村教授。4年生については内定が決まるまで一人一人状況をフォローし、進路が決まっていない学生とは緊密に連絡を取って就職に結び付ける。こうしたきめ細かいフォローで93%という高い就職率を実現している。

学長に聞く

未来への「準備」大切に

山本賢治学長 ―新しいブランドスローガンの「未来に、攻め手をもつ」とは。

大学は社会という「未来」に出るための準備期間であり、社会で輝くためには大学での過ごし方が大事です。「攻め手」というのは社会で生き抜いていくための力であり「競争力」と「協同力」の二つがあると思っています。競争の激しいグローバル社会でしっかりと自分を主張しながら、異質な考えを持つ人たちとも手を携えられる力を身に付けてほしいと考えています。

―そのために4年間でどのような学びを。

本学の教育の四つの特徴の頭文字をとって「コウベ4Dラーニング」という手法を取り入れています。まず「ディベロップ」。1年次からのゼミで、課題発見から振り返りまで演習を繰り返すことで、自ら考えて動く力を付ける。次に「ダイバーシティー」。総合社会学科、観光文化学科の下に設けているフィールド制を超えて学び、複眼的視野を会得する。そして「ダイアローグ」。少人数教育だからこそできる対話、討論を重視すること。最後に「ダイナミック」。神戸の街を舞台に、どんどん社会に飛び出して実践力を養う。神戸の中心に立地する大学だからこそできる手法です。

―観光文化学科が新設されて2年目になります。

素朴な学生が多い神戸山手に対し、アクティブな学生が多い神戸夙川学院のカラーがうまく融合し、大学に新たな色をもたらしてくれました。互いの学生が授業や課外活動で刺激しあうことで活気が生まれています。科学技術がどれほど進歩しようとも、ベースとなるのは人と人のつながりです。小規模大学ならではの濃い人間関係と、神戸の街をフィールドにした4年間の学びを通じて、たくましく、優しい学生になってほしいと願っています。

在学生からのメッセージ

「前向きな自分」に変身

現代社会学部 総合社会学科3年 山内海宇さん(21)

祖母、母と3代続く神戸山手ファミリーです。母から聞かされたアットホームでわくわくするような大学のイメージそのままの学生生活を送っています。
1年次から少人数のゼミに参加し、発表の機会を多く持ったことで、前向きな自分になることができました。学生が提案するプロジェクトにも参加し、三宮を「犬の散歩がしやすい街」にするためのマナー集やマップ作りに取り組みました。神戸山手ならではの少人数で実践的な、フィールドを超えた学びによって、自分のやりたいことが見つかり進むべき道も明確になりつつあります。

大学概要

住所 神戸市中央区諏訪山町3-1
アクセス JR・阪神元町駅、神戸高速花隈駅徒歩10分、神戸市営地下鉄県庁前駅徒歩5分、阪急・阪神神戸三宮、地下鉄三宮、JR三ノ宮駅から神戸市バス7系統(10分)諏訪山公園下
学部(本年度定員) 現代社会学部総合社会学科(80人)、観光文化学科(140人)
教員 教授22人、准教授15人、講師6人
在学生 594人(男265人、女329人)
ホームページ http://www.kobe‐yamate.ac.jp/univ/

特集大学

特別インタビュー