海を望むキャンパスで多国籍の学生が刺激しあいながら学ぶ神戸国際大。「神を畏(おそ)れ、人を恐れず、人に仕えよ」を建学の精神とし、教職員が一人一人の学生に密に関わり、就職、卒業までをサポートしている。経済学部(経済経営学科、国際文化ビジネス・観光学科)とリハビリテーション学部(理学療法学科)を擁し、グローバル社会で主体的に活躍できる人材の育成を目指している。
「ホテル・ブライダル・セレモニーコース」の学生らによる模擬結婚式
経済学部には「経済経営学科」と「国際文化ビジネス・観光学科」の2学科がある。経済経営学科は「英語スペシャリスト」「マーケティング」「国際経済・貿易」「経営」「金融」「会社経営」「ITビジネス」「現代日本経済」「経済ビジネス」の9コース、国際文化ビジネス・観光学科は「英語スペシャリスト」「ホテル・ブライダル・セレモニー」「国際コミュニケーション・エアライン」「観光プロデュース」「ファッション・ビジネス」「生活デザイン」「観光ビジネス」の7コースを持つ。いずれも1年次に学ぶ「大学基礎論」で社会人に必要な能力を理解し、2年次で自分に合ったコースが選択できるようになっている。
特に国際文化ビジネス・観光学科では、知識習得とそれを実践の場で実証するフィールドワークを重視。「ホテル・ブライダル・セレモニーコース」では海外ホテルの総支配人経験者らから実践的な指導を受ける。ホテルで開催されるブライダルフェアにも参加し、模擬結婚式やブライダルサービスを体感する。
神戸空港で航空会社社員の仕事を見学する「国際コミュニケーション・エアラインコース」の学生ら 「国際コミュニケーション・エアラインコース」では、英語を中心とした語学教育に力を入れ、大手エアライン学院と提携した特別プログラムにも参加できる。神戸空港を訪ね、普段見ることのできないゲート業務や離着陸時のお見送り、カウンター業務などを見学する機会も設けられている。
リハビリテーション学部では、臨床経験豊富な現役理学療法士の教員がきめ細かくサポートに当たる
高齢化社会の進行やスポーツ医療への関心の高まりを受け、リハビリテーションの国家資格である理学療法士が活躍する場は広がっている。
リハビリテーション学部の理学療法学科では、4年間で高い専門性と技術を習得するだけでなく、医療人としての人間形成にも力を入れ、国家試験合格率100%を目指している。
臨床経験の豊富な現役理学療法士の教員が、少人数担任制で学生のサポートに当たる。早期から徹底した国家試験対策カリキュラムを実施し、1年次は基礎科目を中心に履修する。2年次から成長過程に合わせた臨床実習がスタートし、実際の医療現場でしか得られない体験を基に、やりがいや苦労を体験する。
4年次では臨床実習終了後の8月から、全員参加の国家試験対策プログラムを実施。成績に応じた特別カリキュラムが組まれる。
実習をサポートする施設・設備も充実している。高い専門知識と技術の習得だけでなく、子どもや障害者、高齢者、スポーツなど幅広い分野を学ぶことで、高い志と豊かな人間性を持った学生の育成を目標に掲げている。
多彩な海外プログラムを用意している
グローバルな視野が求められる現在、神戸国際大では海外に興味を持ち、留学を考える学生のために、短期でチャレンジできる海外研修から長期の交換留学まで、世界に触れるきっかけを豊富にそろえている。
「海外旅行の経験もないので留学はハードルが高そう」という不安を取り除いてくれるのが英国、豪州での「海外研修A」という約1カ月間の短期留学プログラム。参加条件に語学力は問わず、教職員が随行するので安心して過ごすことができる。また、できるだけ多くの学生に早くから海外を経験してほしいとの思いから、1年次から参加することができ、7万円程度の補助もある。
さらに海外で本格的に学びたいという学生には、海外10カ国に23ある協定大学で学ぶ約1~3カ月間の「海外研修B・C・D」や、約6カ月~1年間の交換留学制度も用意されている。また、成長著しいアジアでのフィールドワークを中心とした約1週間の留学セミナーや、海外の医療・福祉などを学ぶ短期研修プログラム(リハビリテーション学部)もあり、学びたい意欲を持つ学生の国際感覚を磨くサポートが充実している。
少人数教育のメリットを生かし就職が決まるまで手厚くサポート
学生の将来の夢を実現するために、手厚い就職支援プログラムが用意されている。豊富なインターンシップで就職先を具体的に描けるようにしているほか、少人数教育のメリットを生かし、就職までをマンツーマンできめ細かくサポートしている。
経済学部では1年次から「自己探求入門」などの授業を通じて、自分の強みや弱みを発見。2年次からは筆記試験対策やビジネスマナー講座などがスタートする。3年次では毎週開かれる就職ガイダンスで、業界研究や履歴書作成、面接対策の講座を行う。ゼミごとに担当カウンセラーが付き、学生一人一人の活動をサポート。性格、適性、希望職種などを把握し、いつでも学生からの相談に応じられる体制を整えている。
神戸国際大ならではの特色は、企業で就業体験を行うインターンシップが充実していることだ。希望者は全員参加することができ、志望業界、業種が決まるまで何社でも申し込むことができる。中には14社のインターンシップを経験し、自分にふさわしい企業を見つけ、希望職種で就職した学生もいる。
リハビリテーション学部で国家試験に合格した学生の就職内定率は100%。卒業生たちは全国各地の医療機関や福祉施設などで活躍している。
下村雄紀学長
―大学の特徴は。
包括的な教養を基礎に、経済や経営、国際文化ビジネス・観光、リハビリテーションの専門知識が身に付く教育を、少人数で密に行っています。教員の研究室には科目履修していない学生も自由に出入りするほど教員と学生の距離が近く、学生一人一人の適性や希望に合った履修指導を行っています。また、キャリアセンターの職員が1人当たり約100人の学生を受け持ち、行き届いた就職支援をしているのも特徴です。卒業後も多くの学生が研究室を訪ねてくれるのも、こうした努力のおかげだと思っています。
―学生にはどのような大学生活を送ってほしいですか。
現在はグローバルに人が行き来するボーダーレス社会であり、世界で起きている問題に関心を持ち、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶことのできる学生になってほしいと考えています。海外10カ国23大学と連携・協定を結んでおり、全体をグローバルキャンパスと捉えて学生、教職員が行き来しています。1年次から海外研修、留学に参加できるプログラムや、英語や中国語で受講できる科目なども豊富に用意しています。また、各国からの留学生も多く、彼らと一緒にボランティア活動に参加するなど、国内にいながら異文化に触れられる機会も多くあります。大学で習得した外国語や専門知識を生かし、国際的な舞台で活動・貢献する意思を持ってほしいと思っています。
―受験生へのメッセージを。
本学は小規模な大学でありながら多彩な教育・研究者がおり、幅広い好奇心を刺激するとともに多様な視点から物事を考えられる学びができます。受験生の皆さんには、充実した環境で学ぶ喜びに出合い、自ら学ぶ姿勢を持って、主体性と社会的責任を培ってほしいと考えています。
幼いころからよく行っていたタイに留学したいと思うようになり、海外に協力校が多く、サポート体制が整っている神戸国際大を選びました。
海外に出たいという思いを教員が親身になって応援してくださり、1年次でシンガポールとアジアでの研修を経験し、今年7月から半年間、タイに留学します。英語とタイ語を習得し、現地の文化にもじっくり触れようと考えています。
目標はタイの航空会社に就職すること。神戸国際大での学びを生かし、将来はタイと日本の交流をさらに深める橋渡しができればと考えています。
住所 | 神戸市東灘区向洋町中9-1-6 |
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アクセス | 六甲ライナーマリンパーク駅徒歩3分 |
学部(本年度定員) | 経済学部(300人)、リハビリテーション学部(80人) |
教員 | 教授29人、准教授19人、講師4人、助教3人 |
在学生 | 1,575人(男1,072人、女503人) |
ホームページ | http://www.kobe-kiu.ac.jp/ |