実践で養う課題解決力
兵庫県立大学

実践で養う課題解決力

国際商経、社会情報科学、工、理、環境人間、看護の6学部と14大学院研究科、4研究所、付属中学校・高校を擁する兵庫県立大学。世界最先端の研究施設に隣接したキャンパスや県の多様な施設との連携により先進的な教育研究環境が整っている。また、海外を含め地域や企業などが抱える課題をもとに、その解決法を探る実践的な学びの場を用意し、社会で活躍できる力を育てている。

環境人間学部

フィールドワーク重視

環境人間学部では、フィールドワークから自ら課題を発見し、解決法を主体的に考える。課外の地域活動への参加も多い グローバル化、テクノロジーの進化、災害の多発など人間の暮らしを取り巻く環境は刻々と変化を遂げている。環境人間学部では、その変化の中で生じる社会の課題に着目し、人間らしい暮らしの探求を目指して日々学生が学んでいる。
「人間形成」「国際文化」「社会デザイン」「環境デザイン」の四つの系と、管理栄養士を目指す「食環境栄養課程」があり、同課程以外の学生は、2年進級時に系を選択するので、1年の間、幅広く学び自身の興味や適性を見極めることができる。2年次以降は各系が示す履修モデルを参考に、専門科目の中から履修する科目を選択する。
現場で課題を発見し、その解決法を考えるフィールドワークを1年次から卒業するまで積み重ねる。また、全ての学生が主体的に関われるよう、ゼミや地域連携活動において5人程度の少人数グループでの実践に重きを置いている。これにより学生の本気を引き出し、成長を促している。
これまで取り組んできた地域連携活動や人間らしい暮らしのための知見をまとめたウェブサイト「くらすペディア」を7月1日に公開。その取り組み事例からも学生の本気度が伝わってくる。
なお、管理栄養士のほか、1級・2級建築士の受験資格や教員免許も取得できる。

社会情報科学部

データ分析の専門家養成

大量のデータから価値ある情報を抽出し分析する「データサイエンティスト」のスキルを磨く社会情報科学部 社会情報科学部では、社会にあふれる膨大な情報の中から価値ある情報を引き出し、ビジネスや医療、行政などのマネジメント、サービスに役立てるデータサイエンティストの養成を目指す。
欧米では、データサイエンティストが企業や公的機関の経営中枢に欠かせない人材として重用されており、日本でもそうした人材の養成が急務となっている。
同学部ではそうした背景を踏まえ情報科学の専門知識やスキルを修得するだけでなく、1年次から、企業や公的機関などさまざまな組織から提供される実際のデータを分析しながら、現実の課題の解決に取り組む演習を導入。
例えば昨年は1年生100人が10チームに分かれ、スーパーから提供されたデータをもとにお菓子の売り上げを増やすための提案を競い合った。受け取ったデータを単に分析するのではなく、課題をもとに問題のありかを見つけ解決の仕方からデザインする方法を学んでいる。
こうした独自の取り組みに企業、自治体の関心も高く、学生との接点を増やすことでミスマッチのない就職にもつなげていこうとしている。

国際商経学部

全授業、英語のコースも

オンラインで経済学の講義をする「グローバルビジネスコース」の教員。このコースはすべての授業を英語で行う 2019年度に開設された国際商経学部は、「経済学」「経営学」「グローバルビジネス」の3コースを設置。4年間を通じて少人数ゼミに所属し、プロジェクトベースの実践的教育を重視。地域社会・グローバル社会を切り開く人材を育てる。
「経済学コース」「経営学コース」では、経済・経営学の基礎を学んだ上で、2年次後期からどちらのコースに進むか選択できる。コースでは、経済学と経営学の融合領域である「金融ファイナンス」や「社会イノベーション」を含む四つの専門プログラムを用意している。
「グローバルビジネスコース」は1年次からの授業をすべて英語で行う。9月に入学する留学生は、日本人学生の1年生と、大学敷地内にある国際学生寮において共同生活を送り、異文化を学び合う。また、留学や海外研修、インターンシップの機会を用意し、世界をキャンパスにして国際感覚を身に付ける。

大学院3研究科を開設

より卓越した人材育成

社会情勢の変化や近年進めてきた学部の再編・統合を踏まえ、より高度で広い視野を持った人材を養成するため、2021年度に大学院の8研究科を再編・統合し、新たに3研究科を設置する。
まず、「経済学」「経営学」「会計」「経営」の4研究科を「社会科学研究科」に改編する。改編後は、経済学に加え、経営学との融合分野なども修得できる「経済学」、研究者などを養成する少数精鋭の「経営学」、国際ビジネスに関わる体系的なカリキュラムを全て英語で学ぶ「グローバルビジネス」、公認会計士、税理士などを養成する「会計専門職」、社会人のリカレント教育に特化する「経営専門職」の五つの専攻を設ける。
「物質理学」「生命理学」の2研究科を「理学研究科」に改編し、「物質科学」「生命科学」の各専攻を設ける。2専攻を同一研究科に置くことで他専攻の履修が容易になり、幅広い視野と高度な専門知識を備える人材の育成などが狙いだ。
また「応用情報科学」「シミュレーション学」の2研究科を「情報科学研究科」に改編する。昨年度開設した社会情報科学部からの接続も見据え、即戦力のデータサイエンティストの養成とともに、データ科学や計算科学を基礎とした広い視点から、自然科学、社会科学を含む広範な学問領域の諸課題に取り組むことのできる人材の育成を目指す。 ※()内の数字は入学定員で、博士前期(修士)・博士後期の順

在学生だから知る!お薦めスポット

開放的で爽やかな気分

A棟のオープンテラス席 工学部のある姫路工学キャンパスは姫路の中心部から少し離れていますが、多くの緑に囲まれており四季折々の自然を感じることができます。中でもお気に入りは、2017年に完成したA棟1階にあるウッドデッキが敷かれた屋根付きのオープンテラス席。開放的で風通しが良く、爽やかな気分に浸ることができます。お昼ご飯を食べたり、友達とおしゃべりをするのにぴったりのスペースです。 同じA棟2階には窓際に向かって机といすが置かれており、少し早く大学に着いたときや授業の合間の時間に自習をするのに最適な場所です。バス停が見えるので、バスが来るまでの待ち時間を有効活用するのにも使えます。
(工学部応用化学工学科4年・森茂真菜さん)

学長に聞く

次代見据え先進的教育

太田勲学長
―大学の特徴は。

2004年に神戸商科、姫路工業、県立看護の3大学が統合し発足した本学は、商大の前身から数えて90年余の歴史を誇り、学部・研究科のある9キャンパス、4研究所は県土全域に広がっています。「学生ファースト」を基軸にした先進的な教育研究の場として、大型放射光施設「スプリング8」やスーパーコンピューター「京(けい)」「富岳(ふがく)」など世界最先端の研究施設と連携した教育研究を行ってきたほか、さまざまな地域のフィールドに出掛けて課題解決を図る実践的なプロジェクトを手掛けていることも大きな特徴です。

―目指す将来像は。
19年度には学部再編によりグローバルビジネスで活躍できる学生を育てる「国際商経学部」、データサイエンスなどを活用し産業、地域の課題を解決できる人材を養成する「社会情報科学部」を新設するなど、次代をとらえて教育研究体制を見直しています。21年度には、より一体的な教育研究環境を整えるべく大学院も再編します。一方で、専門的な学びとともに、高い見識と倫理観を養う教養教育の充実に向け、現在検討を進めているところです。

―受験生にメッセージを。
新型コロナウイルス感染症への対策としてウェブ授業の受講環境を整えるため、学生にパソコンやルーターを貸与したほか、入学金も含めて授業料減免制度を拡充し、大学業務への協力による学生への収入支援の選択肢を増やすなど学生支援に努めています。
本学では皆さんの「何をしたいのか」に応える道をたくさん用意しています。それぞれの能力を生かすことのできる多様な学びの場で学びを深めてください。

在学生からのメッセージ

AI時代の人材として

社会情報科学部2年 佐藤瑞月さん

多くの仕事がAI(人工知能)に取って代わられるといわれる中で、これからの時代に求められる仕事は何かを考え、データアナリストに行き着きました。データアナリストの養成を目指す大学はまだ少ないですが、その中でも新学部を設立して人材を育てようとするところに意気込みを感じ、この学部に決めました。先生がとても熱心に指導してくださり、スーパーなど実際の現場に入り込んで販売データをいただき、それをもとに改善提案をする授業は非常に実践的で役立ちました。
高校時代までは吹奏楽部に所属していたのですが、大学で新しいことを始めたいと思い、ワンダーフォーゲル部に入りました。昨年は富士山に登ることもできました。新しいことに挑戦できる環境を最大限に生かしながら自分の成長を実感できています。

大学概要

住所 神戸商科=神戸市西区学園西町8の2の1
姫路工学=姫路市書写2167
播磨理学=赤穂郡上郡町光都3の2の1
姫路環境人間=姫路市新在家本町1の1の12
明石看護=明石市北王子町13の71
アクセス 神戸商科=神戸市営地下鉄学園都市駅徒歩10分
姫路工学=各線姫路駅から神姫バス「県立大工学部」
播磨理学=JR相生駅から神姫バス「県立大理学部前」
姫路環境人間=各線姫路駅から神姫バス「県立大学環境人間学部」
明石看護=各線明石駅から神姫バス「がんセンター前」
学部(本年度定員) 国際商経学部(360人)、社会情報科学部(100人)、工学部(352人)、理学部(175人)、環境人間学部(205人)、看護学部(105人)
教員 教授235人、准教授180人、講師29人、助教76人、助手3人
在学生 5411人
ホームページ https://www.u-hyogo.ac.jp/

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