主体・能動的な学び実現
関西国際大学

主体・能動的な学び実現

今年4月、神戸山手大学との統合を果たし、「三木」「尼崎」「神戸山手」の3キャンパス体制がスタートした。2021年度から新学部・新学科を設置し、6学部7学科19専攻を持つ総合大学に進化。教育ミッションを新たに制定し「Communication(対話・伝達)、Consideration(熟慮・考察・思いやり)、Commitment(参画・貢献)」の「3つのC」を実行できるアクティブな人材育成を目指す。

新教育ミッション制定

アクティブな人材を育成 6指標 達成状況自身で確認

20年4月、神戸山手学園との法人合併・大学統合にあたり、両法人の建学の精神・教育理念を包含する教育ミッションを、次のとおり新たに策定した。
「濱名山手学院は、他者を尊重しつつ、主体的・能動的に自らの人生を切り拓(ひら)く人間を世界に送り出すことを目指す姿とし、具体的には、『CCC=Communication(対話・伝達)、Consideration(熟慮・考察・思いやり)、Commitment(参画・貢献)』。これら『三つのC』をアクティブに実行できる人間を育成する」
関西国際大学では教育目標として、①自律性②社会的貢献性③多様性理解④問題発見・解決力⑤コミュニケーションスキル⑥専門的知識・技能の活用力―の六つの力・資質を修得・涵養(かんよう)し、総合的に活用できる人材を養成することを掲げている。これらは、上記の教育ミッションの「CCC」にも対応している。「対話・伝達」には、③多様性理解と⑤コミュニケーションスキルが求められる。「熟慮・考察・思いやり」には④問題発見・解決力と⑥専門知識・技能の活用力が必要になる。また、「参画・貢献」は①自律性と②社会的貢献性の資質が生かされる。
これらの教育目標の到達状況を確認する指標として明示したものが、「KUIS学修ベンチマーク」だ。KUIS学修ベンチマークは、六つの力・資質について、それぞれレベル1~4の到達基準を具体的に定める。学生はこの指標を基に定期的に自己評価を行い、達成状況を確認する。これを繰り返すことで、自身の成長を自身の言葉で他者に説明できる力を身に付けていく。
教育目標に掲げた六つの力・資質を修めつつ、CCCを実現。KUIS学修ベンチマークは、「新生・関西国際大学ならではの学び」をより深めていくシステムといえる。

「新たな価値創造」「国際性を育む」

社会学科・観光学科を新設

新設の「データサイエンス専攻」は、これからのAI・ビッグデータの時代に必要な知識・技術を身に付けることができる 21年度より、神戸山手キャンパスに、現代社会学部社会学科(社会学専攻、データサイエンス専攻)を新設。国際コミュニケーション学部には、英語コミュニケーション学科に加え、新たに観光学科を設置する。
社会学専攻は、貧困や格差などの社会問題からサブカルチャーに至るまで研究テーマが広く、社会調査のスキルやデータ分析力を身に付ける。
データサイエンス専攻は、これからのAI(人工知能)・ビッグデータの時代には文系・理系を問わず求められる分野が対象だ。データサイエンスとは、データを用いて新たな科学的、社会的に有益な知見を引き出すアプローチのこと。データ解析の知識・技術を身に付け、社会に新たな提案ができる人材を育てる。
もう一つ新設する観光学科は、国際コミュニケーション学部に再編される。観光人材に求められる英語力を伸ばし、課題解決型学習や海外プログラムを通して観光関連の現場のリーダーを育てる。観光ビジネス専攻や、将来の職業に直結したエアライン専攻、ホテル・ブライダル専攻を設けている。

手厚い学修支援体制

学業、学生生活、将来の目標…教員、上級生がアドバイス

学生の目標実現のための支援体制が充実 学生一人一人の目標実現に向けた支援体制が充実しているのも、関西国際大学の特徴。
関西国際大学の学修サポートは入学前から始まる。「ウォーミングアップ学習」では、入学前に一足早く大学の授業を体験することで、大学での学修や人間関係などの不安を解消する効果がある。入学後は「アドバイザー」と呼ばれる専任教員が、学生一人一人を受け持ち、学修や学生生活などの相談に応じる。また、上級生が下級生に学修面のアドバイスを行う「学修支援チューター制度」も整備している。
さらに学修支援室では、学生のニーズに合わせて、教員採用試験やTOEICのテスト対策など、無料講座を多数開講している。授業の空き時間を活用して、学生たちは自身のスキルアップを図ることができる。

在学生だから知る!お薦めスポット

先輩、留学生とおしゃべり

神戸山手キャンパスの食堂 神戸山手キャンパスで大好きなのは食堂。学科、学年の壁を越えて学生が集まる場所で、留学生もたくさんいます。授業では関われない人たちと、お昼の時間を共有しながら話すのはとても楽しいです。食堂の職員の方々も優しく声を掛けてくださって居心地がいいんです。
また、キャンパスの周辺にはおいしいパン屋さんがたくさんあり、友人とパン屋さん巡りをするのも楽しみです。毎日のように新しい種類のパンが出るので、食べ比べしています。食堂で先輩や留学生たちとおしゃべりしたり、元町のおいしいパンを食べたり。神戸山手キャンパスならではの楽しいランチタイムです。
(現代社会学部総合社会学科4年・諏訪萌子さん)

学長に聞く

アクティブな人材育成

濱名篤学長
―コロナ禍により社会のあり方が大きく変わりました。

本学は教育の3本柱とする「グローバル×セーフティ×マネジメント」を併せ持つ人材の育成を目標としてきました。これらの力はウィズコロナ、アフターコロナ時代にはさらに重要になると考えられます。世界との向き合い方が問われると同時に、安全・安心への高まりは言わずもがなです。マネジメント、つまり到達すべき自己目標やプロジェクトのゴールに向かってどう自分を管理し、社会に発信していくか。その力は経営学部だけでなく、全学部の学生に求められる能力です。

―新生・関西国際大学とは。

2020年4月に異なる歴史・文化を持つ二つの学校法人、濱名学院と神戸山手学園の合併・大学統合を行い濱名山手学院が誕生しました。これを機に、旧2法人の建学の精神を包含する教育ミッションを新たに定めました。他者を尊重しつつ、主体的・能動的に自らの人生を切り開く人間を世界に送り出すことを目指す姿とし、「CCC=Communication(対話・伝達)、Consideration(熟慮・考察・思いやり)、Commitment(参画・貢献)」の〝三つのC〟を実行できるアクティブな人間を育成します。そのために本学の国内外のネットワークを活用し、多彩な学びのチャンネルを用意しています。

―受験生へメッセージを。

みなさんは新型コロナウイルス感染症の拡大でピンチに直面したかもしれません。しかし、今回のことはグローバルな環境、安全・安心な生活の持つ重要性などを考える貴重な体験です。主体的・能動的な学びの原動力にしてください。

在学生からのメッセージ

親身な指導 英語力向上

国際コミュニケーション学部英語コミュニケーション学科2年 眞榮城隆広さん

故郷の沖縄を離れ、甲子園を目指して愛媛県内の高校に進学した際、さまざまな地方から来た仲間と出会いました。そして、もっと広い世界の人たちとコミュニケーションしたいと思い関西国際大学に進学しました。
見知らぬ土地の一人暮らし。右も左もわからない中で学部の先輩がメンターとして履修科目や勉強の仕方のアドバイスをしていただき心強かったです。先生がいつも質問に付き合ってくださるなど根気強い指導のおかげで英語力も向上しつつあります。本学科には留学プログラムがあり、来春、中国の大学に留学を考えています。
県外の高校に行って同世代の人たちが沖縄戦のことを知らないことに驚きました。将来は英語力も生かし、国内外の人たちに沖縄戦のことを伝えていきたいと考えています。

大学概要

住所 三木キャンパス(大学本部)=三木市志染町青山1の18
尼崎キャンパス=尼崎市潮江1の3の23
神戸山手キャンパス=神戸市中央区諏訪山町3の1
アクセス 三木=神戸電鉄緑が丘駅バス5分
尼崎=JR尼崎駅徒歩5分
神戸山手=JR元町駅徒歩13分
学部(来年度定員) 国際コミュニケーション学部(50人)、教育学部(150人)、経営学部(100人)、人間科学部(125人)、保健医療学部(80人)、現代社会学部(観光学科120人、総合社会学科80人)
教員 教授73人、准教授41人、講師16人、助教7人
在学生 学部2942人(男子1482人、女子1460人)▽大学院37人(男子11人、女子26人)
ホームページ https://www.kuins.ac.jp/

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