タレント 海老澤佳奈さん(神戸女子短期大学総合生活学科卒業)

出会い、経験 貴重な時間

▽えびさわ・かな
1992年、茨城県水戸市出身。神戸女子短期大学総合生活学科卒業。2010年、フラワープリンセスひょうごとして活動。12年度のミス日本コンテストでは、ミス日本ミス着物およびスポニチ特別賞を受賞。現在はタレントとして、毎日放送・ラジオ関西共同制作「GOGO競馬サタデー!」アシスタント、eo光チャンネル「情報・ニュースとりどり『ゲツ→キン』」リポーター、テレビ和歌山「6wakaイブニング」中継リポーターなどで出演中。

テレビやラジオで幅広く活躍するタレント・海老澤佳奈さんは実家のある茨城県を離れ神戸の大学に進学してから自分の人生が大きく変わったと話す。大学時代にどのような思いでどのようなことにチャレンジしたのか、話を聞いた。

自分らしいことに挑戦 関西で名の知れたタレントに

―茨城県出身でなぜ神戸の大学に?

海老澤佳奈さん テレビ番組のグルメロケでリポーターを務める海老澤佳奈さん。現在は関西を中心に幅広く活動している 小学校の時に近所の少年野球チームの練習を見て野球に興味を持つようになり、中学生の時に野球漫画の「タッチ」の実写版映画を見て心を奪われました。高校は、家から通える範囲で甲子園に出場経験のある強豪校を選びました。高校の3年間は甲子園を夢見て、マネジャーとして青いジャージーに身を包み、選手のサポートに走り回りました。しかし、最後の夏の大会はベスト16。甲子園への夢はかないませんでしたが、選手の頑張る姿に一つの目標に向かって努力する大切さを学びました。夏の大会が終わり、ふと進学を考えた時に、ずっと目指していた甲子園のある兵庫県の大学に行きたい、って思ったんです。

―数ある中で何を基準に大学選びをしましたか。

大学に入ったら女の子らしい生活をしたいなと思って女子大を希望し、いくつかいいなと思う大学をピックアップし、資料請求しました。それぞれの大学のありのままの姿を見たいと思って、あえて平日の講義が行われている日に訪問し、見学させてもらいました。その中で、アットホームな雰囲気が自分に合ってそうだなと思い神戸女子短期大学を選びました。

―大学生活は。

短大卒業式での海老澤佳奈さん(右から3人目)=神戸市内 短大卒業式での海老澤佳奈さん(右から3人目)=神戸市内 実家から遠く離れた地での初めての一人暮らしだったこともあり不安で、入学後はたくさんの人に話しかけました。おかげでクラスを超えて多くの友人ができました。神戸に来たので、自分らしいことに挑戦してみようと思い、たまたま神戸駅で「フラワープリンセスひょうご」のポスターを見つけて応募しました。
選ばれてからは1年間いろいろなイベントに出させてもらって、自分は人前に出るのが好きなんだなということを気づかせてもらいました。大学ではビジネスマナーを学ぶ授業などもあり、フラワープリンセスの経験も併せて、女性としての立ち居振る舞いなどを身に付けることができたのはとても貴重な経験でした。
友人とは学校帰りに、三宮のマクドナルドでおしゃべりするのが楽しみでした。今でも時々、大学時代の友人とは神戸で待ち合わせて遊びに行っています。

―進路のことはどう考えていましたか。

子どもの頃から福祉施設の方と接する機会があり、社会福祉の仕事に興味を持っていたので、それが学べる学科への編入を目指していました。プラスアルファで自分のためになる挑戦もしたいと思い、「ミス日本」コンテストに応募しました。ファイナリストの13人に選んでもらい、最終審査までの半年間、東京での勉強会に夜行バスで通いました。
勉強会では、自分は何者か、どうなりたいのかを問われました。体形を維持するトレーニングも続けなければならず、経験したことがないプレッシャーに押しつぶされそうな日々でした。審査の前日には大学の友人から応援メッセージが詰まったDVDが送られて感激しました。ミス日本ミス着物に選ばれ、家族、先生、友人が喜んでくれたのがとてもうれしかったです。

―勉学との両立は大変だったのでは。

四年制大学に編入することができ、より勉強に打ち込まなければならなかったのですが、先生のご理解を得ながらミス日本ミス着物のお仕事をさせてもらいました。映画に出演させていただいたり、リポーターのお仕事をさせていただく中で、人に自分の言葉で伝える楽しみを覚えました。
ミス日本の仕事をしていく中で「あなたは芸能界には向いていないんじゃないか」と言われ、トイレで涙したこともあります。控えめな性格だったので、競争の激しい世界には向いていないという親心で言ってくれたのだと思います。企業に就職する道も考えたのですが、母が背中を押してくれ、タレントの世界に飛び込むことにしました。

―現在の活動は。

しばらく東京で活動していたのですが、一昨年、関西に拠点を移しました。その時に「関西で誰からも知ってもらえているタレントになる」と決めて、今いろんなお仕事に取り組んでいます。テレビ番組でリポーターを務めているほか、競馬番組なども担当しています。お笑いやスポーツなどさまざまな番組に関わっていけたらいいなと思っています。

―高校生にメッセージを。

大学時代を今振り返ってみると、その時間が無ければ怖くなるくらい貴重な時間でした。自分には無理だなと思うようなことでも興味があればぜひチャレンジしてみてください。いろんな人と出会い、さまざまな経験をする中で自分に何が合っているのか気づきが得られるし、自分の成長につながると思います。

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