大阪芸術大学短期大学部
本格指導で個性を醸成
伊丹市にキャンパスがある大阪芸術大学短期大学部は、「メディア・芸術」「デザイン美術」の2学科に社会のニーズにマッチした15コース22専攻を設ける総合芸術短期大学。選択コース以外の幅広い分野を複合的に学べる仕組みを構築しているため、一人一人のオリジナリティーが醸成されるほか、入学後にコースまたは専攻を選択することもできる。
イベントプロデュースコース
26年春、メディア・芸術学科に開設

イベントの立案、予算やプログラムの策定、会場の安全確保や集客プロモーションまで、一連のプロデュースの基本を修得する
メディア・芸術学科に2026年春、イベントを企画・運営するノウハウを学ぶ「イベントプロデュースコース」が開設される。自治体主催の地域イベントをはじめ、グループ校である大阪芸術大学の学生と一緒に大規模イベントにも参加しながら、実践の中でイベントのつくり方を学ぶ。
社会の実態に即した立案から終演後の報告書作成まで、予算やプログラム策定、会場の安全確保、集客プロモーションなど懸案事項を一つずつクリアし実体験を通してイベントプロデュースの基本を習得する。
立案から報告書作成まで実践 地域と連携し具体提案も

石原卓教授メディア・芸術学科
地域と連携しながら具体的な提案ができるのが強みで、秋の虫の音を楽しみながら街歩きや音楽会などを通して交流を深める「鳴く虫と郷町」など地元主催の名物イベントにも参加する予定。また、グループ校の大阪芸術大学芸術計画学科が参画し、昨年約388万人を集客した「OSAKA 光のルネサンス」にも関わり、大型イベントの現場も体験する。イベント制作会社や自治体の観光課などで活躍可能な力を身に付けられるほか、同大芸術計画学科へは内部推薦で編入することができる。
出版社時代にエンターテインメント分野のプロデュースに数多く携わった石原卓教授は、「実はイベントの成功には、技術面より気配りや愛情といった人を思う気持ちが重要。イベントプロデュースに限らず社会で最も必要とされるものを学ぶ場にしたい」と話す。
メディア・芸術学科 「ポピュラー音楽」など6コース10専攻
専攻超えた受講可能 業界トップのプロ直接指導

今年5月、大阪・関西万博EXPOホール「シャインハット」にて開催されたイベントに、ポピュラーダンスコースの学生が出演した
「メディア」「舞台芸術」「ポピュラー音楽」「声優」「ポピュラーダンス」「イベントプロデュース」の6コース10専攻からなるメディア・芸術学科。「演じる」「歌う」「踊る」「撮影する」「放送する」「広告する」「情報を発信する」といったさまざまな目標を持つ学生が制作の現場でつながり、力を発揮し合いながら学ぶ。また、「ポピュラー音楽」の学生が「舞台芸術」も学んでミュージカル俳優を目指すなど、コース専攻以外の授業を受講して幅広く学ぶことも可能だ。松尾理也学科長は「多様な個性が集い、さまざまな学び方ができるキャンパスは理想の場。さまざまな道へと一歩踏み出せる人材を育てたい」と話す。
大手クライアントのCMを担当し国内外の広告賞を受賞してきた萩原良治特任教授、動画チャンネルの登録者数28万人超の動画クリエイター愛場大介客員教授、放送作家でコラムニストの岡力客員教授ら業界トップのプロフェッショナルから直接指導が受けられる。
プロ仕様の機材を用いた本格的な授業が受けられ、一流のホールやライブハウスで卒業発表などを行えるのも魅力の一つだ。
デザイン美術学科 「ドローンクリエイターズ」「絵画・版画」など9コース12専攻
基礎演習後のコース選択が好評 学科生の3割が大阪芸大に編入
「グラフィックデザイン」「空間演出デザイン」「イラストレーション」「絵画・版画」「工芸・立体デザイン」「キャラクター・マンガ・フィギュア」「アニメーション・デジタルクリエイション」「アートサイエンス」「ドローンクリエイターズ」の9コース12専攻があり、多彩な学びができる。
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デザイン美術学科・グラフィックデザイン専攻の授業の様子。松井桂三教授(左奥)をはじめとするプロの現役デザイナーが直接指導にあたる
入学時はコースを決めず、さまざまな基礎演習を履修した上で1年次の7月にコースを決めるシステムが好評で、近年入学者が増加傾向にある。また、コース決定後も幅広い分野を継続して学ぶことが可能。学科生の3割が大阪芸大に編入しており、高校生にとっては短大卒業後の進路が用意されている環境も魅力だろう。
教員は社会で活躍する実務経験者が多く、日本を代表するグラフィックデザイナーの松井桂三学科長やドローン撮影の第一人者である坂口博紀教授らが教師陣に名を連ねる。また常に時代や社会の動向、卒業後の進路選択を見据えて学科再編、カリキュラムの見直し、新しい授業やソフトの導入などにも積極的に取り組む。松井学科長は「当学科の学びは、人々の暮らしに活力と彩りをもたらす大きな役割を担っている。幅広い分野をシンクロさせながら学べるのが本学の良さで、独自性を発揮して若いうちからアーティストとして活躍している卒業生も多い」と話している。
多様な奨学金制度
学費免除の高校生コンペも
返済不要の独自の奨学金制度がある。「作文チャレンジ支援制度」は6~8月のオープンキャンパスで挑戦し、「プロフィールシート」と合わせて評価される。1万~10万円まで5段階あり、対象者には入学後に給付する。芸術への思いを言葉にして伝える能力は、これからの時代に必須。何事も積極的に取り組んでいれば、書けるテーマを想定している。挑戦はホームページから申し込める。ほかにも奨学金の対象となる入試制度を豊富に用意しているので、入試ガイドを確認してほしい。
また、高校生対象の「〝世紀のダ・ヴィンチを探せ!〟高校生アートコンペティション」は13の芸術部門で作品を公募。学費全額免除の大賞のほか、入学金免除の賞も複数ある。応募期間は、7月1日~9月4日。
キャンパスは伊丹・北部に
大学名に「大阪」と付くが、キャンパスは伊丹市北部にあり、約3万平方メートルで京セラドーム大阪とほぼ同じ広さ。荒牧バラ公園にも近い。JR中山寺駅、阪急山本駅から徒歩圏内で、JR・阪急伊丹駅から市バスも運行している。
学長に聞く
目標探して夢を仕事に
―大学の特色は。

塚本英邦学長
「メディア・芸術」「デザイン美術」の2学科15コースをそろえ、幅広い学問領域をカバーする全国でも珍しい総合芸術短期大学部です。経験豊かな業界のプロが教壇に立ち、少人数制の密度の濃い授業を展開しています。時代の流れを見極めてコースや専攻の開設・再編も図っており、来春には、魅力あるイベントを発想し安全に実践する方法を現場主義で学ぶ「イベントプロデュースコース」をメディア・芸術学科に開設します。
―キャンパスは伊丹のみとなります。
大阪学舎の保育学科を募集停止とし、本学のキャンパスは伊丹のみとなることから、兵庫県の大学として気持ちを新たにしているところです。5月には伊丹市と包括連携協定を締結し、芸術・文化を核とした地域連携をさらに深めていく考えです。また、芸術系2学科のみとなったことを機に、大学のマークを「芸」の文字を中心にあしらったものに刷新しました。
―受験生へメッセージを。
デザイン美術学科生が提案した大阪・関西万博「大阪ウィーク~春・夏・秋」のキービジュアルが最優秀賞に選ばれました。ポスターやサイネージ広告で発信されるなど、在校生や卒業生の活躍が顕著です。
グループ校の大阪芸術大学に編入する学生が多いのも本学の特長です。ただ、高校生の段階で将来の目標が定まっている人は多くありません。本学では入学後に進路を軌道修正することも可能で、ゼロから始める学生にも丁寧に指導します。一番大事なのは「何かを表現したい」と思う意欲。将来の目標を探しつつ、夢を仕事に変える2年間をともに歩んでいきましょう。
在学生からのメッセージ
幅広く学ベ選択に納得
デザイン美術学科 グラフィックデザインコース2年 三木優さん
入学後にゆとりを持ってコースを決められたり、専攻を超えて幅広い分野を学べたりする柔軟なシステムに引かれて「芸短」を選びました。実際、1年前期にグラフィックデザインに加えてイラストレーションやアニメーションなどの基礎も学べたことが、納得いくコース選びにつながりました。
作品が大阪・関西万博「大阪ウィーク~春・夏・秋」のキービジュアルとして最優秀賞に選ばれ、自分が一番驚いています。曲線や直線の使い分け、鮮やかな色使いにこだわり遊び心を表現した作品で、「広告はシンプルに分かりやすくが重要」という担当の先生からのアドバイスが役立ちました。本学を卒業してからは、4年制の大阪芸大に編入し、さらに自身の学びを深め、将来はグラフィックデザインを仕事にできればいいなと思っています
大学概要
| 住所 | 伊丹キャンパス=伊丹市荒牧4の8の70 |
|---|---|
| アクセス | JR宝塚線中山寺駅徒歩約12分。 阪急宝塚線山本駅、中山観音駅徒歩約20分。 阪急伊丹駅、JR伊丹駅から伊丹市営バス「荒牧バラ公園行き」(約27分)「大阪芸術大学短期大学部前」下車すぐ |
| 学部 (2026年度定員予定) |
メディア・芸術学科(160人)、デザイン美術学科(220人) |
| 教員 | 教授26人、准教授9人、講師2人 |
| 在学生 | 640人(5月1日現在) |
| ホームページ | https://osaka-geitan.jp/ |