女性の自律 後押し主軸

甲南女子大学 2026

甲南女子大学

女性の自律 後押し主軸

これからの社会を生き抜くため、全員発揮型の新リーダーシップ教育などを通じて「自律」した女性の育成をテーマに掲げる甲南女子大学。時代とともに大学の特色をアップデートするために学部再編を行っており、2026年度には新設する「社会学部」「教育学部」を含め7学部10学科となる。全ての学生が、神戸を一望できる一つのキャンパスで学ぶ。教職員が手厚いサポートで学生の活動や夢の実現を後押ししており、就職に強い大学としても定評がある。

26年度に2学部新設

社会学部
興味を学びの起点に3専攻

学んだビジネスやマーケティングの知識と社会学的な視点を生かし、企業が抱える経営課題の解決策を提案

自律した女性の育成を目指し、学生が時代に即した能力を身に付けられるようさまざまな見直しを図っている。その中心となる取り組みが学部新設だ。
これまでの人間科学部を再編し、社会学部(総合社会学科)と教育学部(子ども教育学科)の2学部として来春開設する。社会学部(総合社会学科)は文化やメディアをフィールドに現代社会を読み解く「メディア社会学専攻」、社会学部でビジネスを学ぶ「ビジネス社会専攻」、社会で生きるスキルを身に付ける「生活環境学専攻」からなる。総合社会学科の名の通り3専攻を横断して102科目から幅広く学べるのが特長で、学びの起点は自分の好きや興味関心。インタビューなどの調査を基に交流サイト(SNS)プロモーション▽ビジネスコンテストで企業の課題解決策提案▽企業と一緒に新しい製品やサービスをつくる―などを実践して社会学的想像力を養い、さまざまな仕事や環境に応用、展開可能な力を身に付ける。西日本の女子大1位の実就職率を誇り、「好き」を仕事にできる可能性も高い。

教育学部
保・幼・小の資格・免許取得可能

「子ども教育学科」は、子どもの育ちを幅広く理解した保育者・教育者を養成

教育学部(子ども教育学科)は、人間科学部(総合子ども学科)から再編した。「遊び創造」「医療保育・発達支援」「国際子ども」「子どもの心理・社会性発達」「校種間接続・連携」「クラス運営・授業づくり」の6プログラムから興味関心に応じて二つまで選択。授業と体験で専門的、実践的に学び、ゼミでの卒業研究へとつなげる「未来の先生プログラム」が学科の看板となる。保育士、幼稚園・小学校教諭をはじめ、多様な資格や免許の複数取得によって、子どもの育ちを幅広く理解した保育者や教育者に育成。1万冊をそろえる絵本ルーム、併設こども園での実習や包括連携協定を結ぶ教育系企業でのインターンシップなど学びの環境も充実させる。
2学部より一足早く、今春新設したのが心理学部(心理学科)。人間関係の心理学からデータサイエンスや人工知能(AI)を利用した次世代の心理学まで、幅広い学びの領域を用意している。仕事にも生活にも役立つ心理学の学びを生かして、自分だけでなく周囲にも恵みをもたらし、豊かな社会を築いていく人材を育成する。

「新リーダーシップ」教育

「全員発揮型」でチーム目標達成

個性を伸ばしチームが輝く、「新リーダーシップ」教育を展開する。17年に導入し9年目を迎える教育プログラムで、25年からは全学部の新入生が学科を超えたクラスで1年間学べるようになった。
1人がチームを引っ張る「先頭指示型」ではなく、全員が強みを生かしてチームの目標を達成する「全員発揮型」のリーダーシップを目指す。「変化が激しく、先の読めない時代にリーダーの指示を待つだけの組織では素早く柔軟な対応ができない。全員発揮型なら個人の力では乗り越えられない複雑な問題にも対処できる」と秋元典子学長。

振り返り通し自己分析、成長 全学科超え学べるクラスに

「新リーダーシップ教育」の授業。それぞれの強みを生かしてチームの目標を共有し達成することで、自信につながっていく

例えば、話しやすい雰囲気をつくって意見を引き出す、メモを取って議論を整理するなどの行動も全員発揮型リーダーシップの一つだ。授業ではグループワークや成果発表だけでなく、発表後の振り返りやフィードバックなどのプロセスを重視。うれしかったことや助かったことを伝え合うことで、無意識の行動がチームに役立っていると気付いて自信が付き、さらに授業や学校生活での積極的な行動につながっていく。
こうして自分の良さや得意を生かしてチームに貢献する方法を知ることで、「自分を変えたい」「成長したい」と考える学生が確実に自信を付けられるよう教育プログラムを設計。近年、新社会人がプロジェクト型業務に携わる企業が増えており、年齢や経歴、考え方など多様なメンバーと協力しながら成果を上げる力を養うことができる。

実就職率 西日本の女子大で1位

航空業界志望の学生支援
「ANAルーム」学内に設置

航空業界を目指す学生の支援をする専用ルーム「ANAルーム」。業界に詳しいカウンセラーが常駐

就職に強いのも特長だ。24年3月卒業生の実就職率(大学院進学者除く)のランキングでは、西日本の女子大学で1位(教育情報会社「大学通信」調べ)。また就職力、資格取得、学生サポートの3部門で受験生が選ぶ近畿地区の女子大学1位(同)にもランクインした。
1年次から学生一人一人に寄り添って、成長を促すキャリアサポートが充実。学生は社会人に必要な知識や能力を段階的に育みながら、自分らしい進路選択の実現を目指すことができる。
航空業界を志望する学生が多いのも特徴で、23年は53人が同業界に進んだ。実務経験のあるキャリアコンサルタントが常駐する「ANAルーム」を学内に設置しており、気軽に相談できる。

学長に聞く

未来を生き抜く力養成

―教育の特色は。

秋元典子学長

「生き抜く力を持つ自律した女性の育成をめざす」ことが最大の特色です。生き抜く力とは自律的に判断して責任ある発言と行動する力で、いわば「未来への実践力」。判断に必要な知識を学んで使い、他者との関係を築きながら責任ある発言や行動を導くための思考力です。この力をディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)と位置づけ、本気で女性を応援する大学であり続けたいと考えています。

―将来のビジョンや計画していることは。

社会情勢や経済環境の大転換に伴い、求められる人材や必要な能力も変化しています。これからの時代に求められる能力を身につけて生き抜くことができるよう、学部学科の構成や共通科目といった学びをはじめ、大学のさまざまな特色を絶えずアップデートしていきます。具体的には今年4月の心理学部開設とリーダーシップ教育の全学導入、来春予定している社会学部、教育学部開設で、既存学部の学びを見直します。現在の複雑化した社会のさまざまな問題を解決することができる、まさしく生き抜く力を備えた人材育成のために必要な学びができます。

―どういった学生を求めていますか。

自分に自信があってもなくても、「本学で成長したい」「自分らしさを大切にしたい」と思っている人に学んでほしいです。本学では、自分の長所や得意なことを生かしてチームの目標達成に貢献できるようになる「全員発揮型」の新リーダーシップ教育を実践しています。また能動的な学びを支援し続けるサポート、教員と学生の距離の近さなど成長を応援する体制が整っています。

在学生からのメッセージ

自ら行動に移し楽しく

文学部 日本語日本文化学科4年 山本紗綾さん

オープンキャンパスで自分たちが企画したイベントを運営する先輩方の姿を見て、主体的、実践的に学べるところだと思い魅力を感じました。
最も気に入っている授業は、先頭指示型のリーダーシップとは一線を画す「新リーダーシップ」の授業。目立ちたがり屋で何でも率先して引き受けてしまう私は、役割分担をすることでチーム全体の士気や成果向上につながることを学びました。ラーニングアシスタントとしてこの授業に深く関わっている他、学生広報委員としてオープンキャンパス以外にもレクリエーションや研修などに積極的に取り組みました。
自ら行動に移すことで大学生活はどんどん楽しいものになるし、教職員の皆さんもそのチャレンジを温かく支援してくれます。就職してからも学んだことを生かしていきたいです。

大学概要

住所 神戸市東灘区森北町6の2の23
アクセス JR甲南山手駅徒歩10分、JR摂津本山駅、阪急岡本駅より東約300メートルにスクールバス乗り場あり(約5分)
学部
(2026年度定員予定)
国際学部(190人)、文学部(150人)、看護リハビリテーション学部(160人)、医療栄養学部(80人)、心理学部(90人)、社会学部(200人)、教育学部(110人)
教員 教授68人、准教授33人、講師25人、助教14人、助手2人(2025年5月1日現在)
在学生 3616人(同)
ホームページ https://www.konan-wu.ac.jp/

 

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