視野広く地域で活躍を

関西国際大学 2025

関西国際大学

視野広く地域で活躍を

関西国際大学は神戸山手、尼崎、三木の3キャンパスで6学部6学科と大学院2専攻を展開する。海外とのつながりを生かしたプログラムを多数設けているほか、「グローバルスタディ」やインターンシップなどの体験学習や「アクティブラーニング型授業」など、最先端の取り組みを導入して学生が主体的に学ぶ環境を整備。高い就職率を支えるキャリア教育や資格取得に向けた学習支援も充実し、学生の期待に応えている。

「グローバル学部」始動

海外とのつながり生かす

既存の学部を再編、2025年4月に始動する「グローバル学部」。課題解決能力や高度なコミュニケーション能力を身に付けたグローバル人材を養成する

「グローバル学部(設置届出中)」は既存の「国際コミュニケーション学部」を再編して2025年4月に始動し、国際都市・神戸のキャンパスで学ぶ。グローバル学部は関西圏で唯一とされ、「運営母体である学院の100周年にふさわしい新学部の誕生。大学名に『国際』を掲げる本学にとってシンボリックな学部となる」と濱名篤学長。社会学や経営学などの科学的視点から課題を解決する能力や高度なコミュニケーション能力などを備え、グローバルなマインドを持って地域づくりに貢献できる人材を育成する。

海外協定校81、11カ国の留学生

関西国際大学は海外協定校が81校に上り、学内では世界11カ国311人の留学生が学ぶなどグローバルを実践的に学べる環境が整っているのが強み。交換留学や国内留学のプログラムが多数用意され、奨学金が支給されるものもある。オンラインも積極活用し、「世界で、神戸で、キャンパスでグローバル」をキャッチフレーズに掲げる。
外資系企業や国際NGOなどに進む「国際ビジネス」、自治体や日本語教師などを目指す「日本語・日本文化」、航空やホテル、旅行代理店などの進路に役立つ「観光まちづくり」の3領域から入学後に選択し、興味関心や将来の目標に合わせて楽しみながら学べる。

「大学の世界展開力強化事業」

私学で唯一 2年連続採択

起業家マインドを身につける国際共同プログラムの結団式。世界展開力強化事業は、関西国際大学を含む日本の3大学と、インド、イギリス、カナダなどの海外の大学と連携し共同で学ぶ=ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)

文部科学省は2011年度から「大学の世界展開力強化事業」を通じて大学のグローバル展開を後押ししている。10校前後の採択校は国立大学が多数を占める中、関西国際大学は私学大で唯一22、23年度と2年連続で採択された。22年度は英国、カナダ、オーストラリア、インドの学生と起業家マインドを、23年度は米国、カナダ、マレーシアの学生と次世代デジタルトランスフォーメーション環境による安全・安心な社会基盤構築について共同で学んだ。

国内外の学生と共同で学ぶ

この事業採択により、グローバル学部、心理学部、社会学部、経営学部への入学者は提携先の大学への留学に原則として奨学金が支給されるため、最小限の費用で海外留学が可能。他学部でも、関連の授業を履修することができる。
海外留学に加えて、神戸とシドニーで開催される会議や海外とのオンライン研修に参加したり、外資系企業やベンチャー企業のインターンシップに参加したりするなど、通常の留学や海外研修とはレベルの異なる学習機会が提供される。

適性と希望に合わせ就職支援

専門家招き集中面接講座

4年間にわたる手厚い就職支援体制。模擬面接やグループ討議など多彩なプログラム

「一人一人の適性と希望に合わせた、個別の就職支援」をモットーとする。2024年3月卒業生の就職率は99%、第1希望への企業内定率77・7%でいずれも過去最高を記録。卒業後の進路に満足している学生は90・6%(22年度)に上る。
高い満足度は、4年間にわたる手厚いサポート体制のたまもの。3年次の5月、10月には個別面談、7月には就職オリエンテーション「1dayセミナー」を実施。模擬面接や内定者との座談会を通じて就職活動への意識を高める。
面談対策講座は、専門の講師を招いて集中特訓。優良企業の採用担当者を招いて実施する合同企業説明会は、担当者の生の声を聴いてじかに交流できる絶好の機会だ。
キャリアサポート室での面談・相談件数は年間累計で延べ4037件(23年度)。大学職員やアドバイザーが学生と丁寧に話し合い、徹底した個別サポートを実現している。

学修支援センターに47講座

教員採用や日商簿記など

上級生が下級生に個別指導・アドバイスする「学修支援チューター」も活躍している

学習支援体制も整っている。「学修支援センター」は教員採用試験や公務員試験、日商簿記検定など47講座を展開。英語検定試験「TOEIC」対策プログラムや、観光学科にはエアライン特別プログラムも用意している。
最新の教員採用試験には52人が合格。教員採用試験対策講座は合格者のほぼ全員が受講しており、200コマ以上の出席者の合格率は81・25%(22年度)に達した。

運営法人の前身

山手学習院 創立100周年

1924(大正13)年に設立された「山手学習院」

関西国際大学を運営する学校法人濱名山手学院は、認定こども園、中学校や高校、大学・大学院などから構成される総合学院で、関西国際大学はその中核を担う。学院は2020年に濱名学院と神戸山手学園が法人合併して誕生。1924(大正13)年、神戸諏訪山の麓に神戸山手学園の前身・山手学習院が設立されてから、今年で創立100周年を迎えた。
濵名学院の建学の精神「以愛為園(愛を以(もっ)て園となす)」、山手学習院の建学の精神「自学自習」「情操陶冶(とうや)」は脈々と今に受け継がれている。

交通の便よい尼崎・神戸山手キャンパス

尼崎キャンパスはJR尼崎駅に直結した都市型キャンパス。JR尼崎駅にはJR大阪駅から新快速で約5分、JR三ノ宮駅から約15分とアクセスが抜群だ。神戸山手キャンパスは神戸市営地下鉄県庁前駅から徒歩約5分で、三宮や元町も徒歩圏内。ツツジの名所「相楽園」に近くて閑静な住宅街に囲まれ、落ち着いた雰囲気を醸している。三木キャンパスは開放感あふれる緑豊かな環境。自動車通学が可能なほか、JR三ノ宮駅などから定期的にスクールバスが運行している。

学長に聞く

多様性の中で人材育成

―教育の特色は。

濱名篤学長

運営母体の学校法人濱名山手学院は1924年に神戸諏訪山の麓で産声を上げて以来、総合学院として発展。他者を尊重しながら主体的・能動的に人生を切り開くことができる人間を世界に送り出すことを教育の使命とし、対話・伝達(Communication)、熟慮・考察・思いやり(Consideration)、参画・貢献(Commitment)の「三つのC」を実行できる人材を育成してきました。本年度は多様性を受け入れる「ダイバーシティ&インクルージョン」がコンセプト。海外80大学と協定を結び、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」にも2年連続採択されたほか、今春の新入生は留学生が21%を占めます。予測不可能な時代を生き抜くため、多様性が実感できるグローバルな環境で相手の立場に立ち、物事を考え、直面する課題を解決できる人間を育成しています。

―新たな取り組みは。

学院創立100周年に合わせて進めてきたプロジェクトがグローバル学部新設で、2025年度に始動します。大学名に「国際」と掲げた本学にとって象徴的な学部。前述した「三つのC」を実行しながら多様な人々と共生し、ウエルビーイング(幸福)が保障される社会の実現に貢献できる学部を目指します。

―どんな学生を求めるか。

挑戦する意欲のある人や好奇心のある人。誤解を恐れずに言うなら、受験勉強が楽しくなかったタイプの人に向いている大学です。多様な経験と成長の機会が豊富に用意され、多彩な奨学金制度や表彰制度など、挑戦を後押しできる仕組みも十分に整えています。自らも驚くほどの成長を本学で遂げてください。

在学生からのメッセージ

留学生が多く日々刺激

国際コミュニケーション学部 観光学科3年 久保田虹さん

将来は好きな英語を使い海外の人々と交流したいと考えて高校卒業後の進路を探していて、オープンキャンパスで明るく元気な雰囲気に好感を持ち関西国際大学を選びました。大学名の通り、キャンパスは日本語以外の言葉を頻繁に耳にするほど留学生が多くて、日々さまざまな刺激を受けています。履修してよかったのは「サービスラーニング」という経験学習プログラム。丹波篠山市に足しげく通って地域住民と交流し、日本固有の風景や文化をどう海外に発信してリピーターを獲得するかという観光学の課題を考察しました。また大学とすてきな出会いを果たせたオープンキャンパスにスタッフとして関わったり、広報課のインターンシップに参加したりと充実した学生生活を送っています。卒業後はこうした経験を生かした仕事に就きたいです。

大学概要

住所 神戸山手キャンパス=神戸市中央区諏訪山町3の1
尼崎キャンパス=尼崎市潮江1の3の23
三木キャンパス(大学本部)=三木市志染町青山1の18
アクセス 神戸山手=JR元町駅徒歩13分
尼崎=JR尼崎駅徒歩5分
三木=神戸電鉄緑が丘駅バス5分
学部
(2025年度定員予定)
グローバル学部(125人)、社会学部(50人)、心理学部(125人)、教育学部(90人)、経営学部(200人)、保健医療学部(100人)
教員 教授65人、准教授38人、講師18人、助教8人
在学生 学部2620人、大学院43人(2024年5月1日現在)
ホームページ https://www.kuins.ac.jp/

 

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