新時代に生きる力育む

園田学園女子大学 2023

園田学園女子大学

新時代に生きる力育む

園田学園女子大学は経営学部ビジネス学科、人間健康学部(総合健康学科、人間看護学科、食物栄養学科)、人間教育学部児童教育学科、短期大学部(生活文化学科、幼児教育学科)から成る。人生でより良い選択ができるよう、社会での実践を重ね、学んだ知識を知恵に変えていく「経験値教育」が貫かれている。3月には大学業界の常識を覆す新校舎「欅和館(けやきなかん)」が完成し、キャンパスの雰囲気が一新した。アフターコロナに向けた新生SONODAへと、改革を推進している。

新発想の校舎「欅和館」が完成

くつろぎ交流、着想得る場に

「欅和館」1階コモンズは、森の中のグランピングのイメージ。多くの学生がくつろぎや集中の場として利用している

従来の大学のイメージを覆す、森や花をイメージしたコモンズやホールを擁する欅和館(4号館)が3月に完成した。森の中のキャンプ場を思わせる1階スペースや五つのフロアごとに異なるデザインのパウダールームは経営学部の学生を中心としたプロジェクトチームがプロデュース。開放的な空間は、学生が新たなチャレンジをする場としても機能しようとしている。

1階フロアなど 学生プロデュース

大型テントで会話を楽しむ学生たち

1階の南ゾーンに入ると、目を引くのが大きなテントやリクライニングチェアが置かれたグランピングゾーンだ。リラックスしながらクリエーティブな発想ができる空間として生まれ、学生のグループがおしゃべりに興じたり、勉強したりする姿が見られる。北ゾーンは、人気のカフェをイメージしており、学生たちは資料作りや発表の準備に余念がない。

 

ガラス張りの開放的な教室。壁がホワイトボードになっている

2~4階はさまざまな大きさのスペースに区切られた教室が配置され、ガラス張りの開放的な空間になっているほか、壁がホワイトボードになっており、自由な発想や議論を後押しする。5階のホールは、マリメッコの花柄の壁紙が印象的だ。それぞれの教室には建設にあたって寄付をした地元企業の名前が付けられ、地元企業とのつながりを感じられる。そして驚かされるのは、それぞれの階に配置されたパウダールームだ。2階は水色を基調にシャンデリアが飾られ、5階は華やかなパープル、ピンクが配色されるなどフロアごとに異なるコンセプトで学生によってデザインされ好評を博している。
1階にはパーティー用のキッチンスペースも。コロナ禍で外食がしづらくなっている中、ゼミコンパなどができるスペースとしても開放する。そのキッチンスペースを利用して「ポップコーンを売りたい」と出店希望を自発的に出してきた学生もいる。キッチンカーのオーナーにビジネスプランを見てもらい、アドバイスを受けて価格や商品構成を練り直し、6月の出店が決まった。大学では今後も学生のチャレンジを応援していくという。
大学のシンボルツリーである欅と、学生が和を以(も)て集まれる場所として公募で名付けられた「欅和館」。ここを皮切りに、学生の声を反映し、変化をし続ける大学として生まれ変わろうとしている。

企業と協力、ジェラート開発

食物栄養学科1年生 学び生かし商品化

食物栄養学科の1年生が開発したジェラート「やすらぐ果実」

管理栄養士を目指す食物栄養学科では、食品メーカーなどと連携しながら学生自ら商品づくりを担い、販売まで手がける機会を設けている。ものづくりの大変さや販売までを考える事業化の難しさを理解するだけでなく、自身の強みを知り、自信をつける場にもなっている。
一昨年、高砂市の食品会社「籠谷(かごたに)」の協力で、ゼミに所属する4年生が栄養機能食品マヨネーズを商品化したのをきっかけに、昨年は、1年生の開発チームが同社で展開するジェラート店の新たなメニュー開発に取り組んだ。

「やすらぐ果実」の販売では、学生らが店頭に立ち、食べた人に直接ヒアリングを行った

当初は自分たちが食べたいものばかりをメニューのアイデアに挙げていたが、顧客が欲しているもの、かつ大学での学びを生かせる商品という視点に次第に変化していき、「おいしさ」と「健康」に「リラックス」をプラスしたコンセプトで開発がスタートした。抗酸化性のあるポリフェノールを多く含み、見た目に美味(おい)しい赤色のザクロやラズベリー、リラックス効果のあるGABAなどを混ぜたジェラート「やすらぐ果実(商標登録申請中)」を完成させた。
商品開発を指導した食物栄養学科の渡辺敏郎教授は「甘味と塩味の対比効果には、塩より塩麹(しおこうじ)の方がうまく甘さを引き立てることを学生が気づき、授業で学んだ知識を知恵として生かすことができた」と話す。

短期大学部 生活文化学科生 包装紙などデザイン

「大阪GOふれっと」の商品化では、生活文化学科の学生がパッケージデザインを担当

続いて、「やすらぐ果実」のベースを生かしながら、お土産として持って行きやすい商品をと考え、菓子のゴーフレットにして商品化したのが「大阪GOふれっと」。JR新大阪駅や関西国際空港の土産店に大阪土産として並んでいる。
こちらは短期大学部の生活文化学科の学生も加わって包装紙やパッケージのデザインを担当。店頭で販売にも挑んだ。「お客さんに届けるまで、さまざまな壁に直面したが皆で議論しながら乗り越えた。ラベルのデザイン、ラジオ出演でのトーク力など、学生がそれぞれの場で自身の強みを発揮することができ、自信につながったと思う」と話し、次なるコラボ商品のアイデアも温めている。

昨春開設の経営学部 マーケティング、マネジメントの2専攻

地域や企業と連携 課題解決型学習を重視

2021年4月に開設した経営学部では、経営学の基本となる「経営」「会計」「経済」「情報」「法律」「心理」の6分野の知識をもとに、消費者視点から学ぶ「マーケティング」と経営者視点から学ぶ「マネジメント」の2専攻で専門性を高めていく。
学部の学びとして重視しているのが、講義で学んだ知識を、地域や企業との協働プロジェクトなどの実践の場で生かすPBL(課題解決型学習)だ。森永製菓との連携で、地域の商店街活性化のためにハイチュウのオリジナルパッケージを考案、それをノベルティーとして塚口駅前を活性化するプロジェクトで駅南北の人流を活発化するイベントの際に活用するプランを考案した。これらを通じ、ビジネスの基本や協働の大切さを学ぶ機会になっている。
また、学科を超えた横断的な科目履修が可能なことから、食とビジネス、スポーツとビジネスなど、自分の興味や、思い描くキャリアに合わせて履修できる点も同学部ならではの強みだ。

学長に聞く

つながりを感じ社会へ

―大学の特色は。

大江篤学長

本学は1938年に地域における女子教育の振興を目的に設立されました。建学の精神「捨我精進(しゃがしょうじん)」と、「凛(りん)としてしなやかに、地域とともに、社会をきりひらく女性の育成」という教育理念にもとづき、相手の身になって考え、誠実に行動し、仲間と協力して幸せな社会をつくる女性を育ててきました。それをかなえる学びの特色が「経験値教育」です。

―具体的に「経験値教育」とは。

教室で学んだ知識を社会での体験を通して実感し、気づきを得たうえで次の学びへと発展していく循環型の教育です。この学びで身につける力を経験値と呼んでいます。
例えば、2年次の必修科目「つながりプロジェクト」があります。この科目では、学部・学科を横断し、異なる専門領域を学ぶ学生でチームを編成し、自治体や企業と連携し、課題解決に取り組みます。
また、3月にできた新校舎「欅和(けやきな)館(かん)」では、経営学部の学生が、コモンズやパウダールームのコンセプトやデザインを提案しました。 さらに、将来、子育て支援の場づくりを目指す卒業生が、地域で活躍する女性を応援するリカレント教育プログラムを受講してくれました。

―受験生にメッセージを。

コミュニケーションが苦手だ、リーダーになったことがない、という学生でも、本学では地域とのさまざまなプロジェクト活動のなかで、温かみのあるつながりを感じながら成長することができます。卒業して社会に出てから、あの時の学びや体験、人とのつながりがあったから今の自分があると思えるような、本学でしかできないことを経験しに来てください。

在学生からのメッセージ

目標はパリ五輪出場

人間健康学部 総合健康学科 健康スポーツコース2年古林 愛理さん

 高校入学時に軽い気持ちで棒高跳びを始めたのですが、楽しくて続けるうちに高校日本記録(4メートル13)を更新することができました。園田学園女子大学は陸上競技の名門で、特に短距離が強く、私に足りない走力を鍛えられると考え、進学しました。高校、大学の先輩で棒高跳びのライバルでもある那須眞由さんにコーチでみてもらえるのも恵まれた環境です。保健体育の教諭免許を取得できる学科で学んでおり、講義の内容がそのまま自分の練習法に生かせることにもやりがいを感じます。卒業後も競技生活を続けるつもりですが、ゆくゆくはアスリートをメンタル面からサポートできたらと考えており、心理学の授業も興味を持って学んでいます。4年次に開かれるパリ五輪棒高跳びに日本人女子として初めて出場することが目標です。

掲示板

宝塚カレーグランプリ

阪神地区の6大学がオリジナルカレーの開発・販売力を競う「第2回宝塚カレーグランプリ」の開催が決定。昨年、連日完売の大好評だったこの大会に今年も本学が参加いたします。「食ビジネス」の実践を目的とし、管理栄養士を目指す学生らがレシピ開発のみならず、他学科の学生と協働し、マーケティングや広告宣伝までも経験。その成果を宝塚阪急特設催事場の店頭販売にて競い合うというユニークな取り組みです。本学および各大学の学生の活躍にご期待ください。
【開催期間】
8月25日(木)~30日(火)
【問い合わせ先】
実行委員会幹事校=園田学園女子大学広報戦略室TEL06・6429・9903

大学概要

住所 尼崎市南塚口町7の29の1
アクセス 阪急塚口駅徒歩10分、阪神尼崎駅から阪神バス13系統阪急塚口行き(11分)南塚口町1丁目下車すぐ、JR立花駅から阪神バス14系統阪急塚口行き(7分)園田学園女子大学下車すぐ
学部
(本年度定員)
人間健康学部=総合健康学科95人、人間看護学科80人、食物栄養学科80人▽人間教育学部児童教育学科80人▽経営学部ビジネス学科120人▽短期大学部=生活文化学科50人、幼児教育学科95人
教員 教授48人、准教授31人、講師8人、助教18人、助手9人
在学生 1565人(5月1日現在)
ホームページ https://www.sonoda-u.ac.jp/

 

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